NetBeans[tm] IDE 4.0 リリースノート
最終更新日: 2004 年 12 月 13日
目次
- はじめに
- 新機能と改良点
- 4.0 リリースの新機能
- API の変更点
- システム要件
- 最小ハードウェア構成
- 推奨ハードウェア構成
- オペレーティングシステム
- ソフトウェア
- 対応技術
- Web 規格
- Web ブラウザ
- データベース
- J2ME MIDP
- その他
- IDE の起動
- 起動ツール
- 起動パラメータ
- バージョン 3.6 からのアップグレード
- 既知の問題点
- マニュアル
- その他の情報入手先
はじめに
NetBeans[tm] IDE 4.0 にようこそ。NetBeans IDE は、Java[tm] プログラミング言語で作成された、規格に準拠したモジュール方式統合開発環境です。NetBeans プロジェクトは、以下で構成されます。
NetBeans Mobility Pack 4.0 については、『NetBeans Mobility Pack 4.0 リリースノート』をお読みください。
NetBeans プロジェクトについて
新機能と改良点
4.0 リリースの新機能
今回のリリースの主な新機能としては、以下があります。
- Apache Ant に基づくプロジェクトシステム
- リファクタリングのサポート
- JDK 1.5 のサポート
- Web アプリケーション開発の改良
このリリースの変更点の概要は、『NetBeans 4.0 Release Plan』をお読みください。
このリリースの変更点の詳細は、『NetBeans IDE 4.0 の新機能』をお読みください。
API の変更点
NetBeans プロジェクト用のモジュールを開発する場合は、『NetBeans Upgrade Guide』の API の変更点に関する説明を参照してください。
システム要件
最小ハードウェア構成
- Microsoft Windows オペレーティングシステム
- プロセッサ: 500 MHz Intel Pentium III または同等のプロセッサ
- メモリー: 384M バイト
- 空きディスク容量: 125M バイト
- Solaris[tm] オペレーティングシステム
- プロセッサ: 450 MHz Ultra[tm] 10 または同等のプロセッサ
- メモリー: 384M バイト
- 空きディスク容量: 125M バイト
- Linux オペレーティングシステム
- プロセッサ: 500 MHz Intel Pentium III または同等のプロセッサ
- メモリー: 384M バイト
- 空きディスク容量: 125M バイト
推奨ハードウェア構成
- Microsoft Windows オペレーティングシステム
- プロセッサ: 780 MHz Intel Pentium III または同等のプロセッサ
- メモリー: 512M バイト
- 空きディスク容量: 125M バイト
- Solaris[tm] オペレーティングシステム
- プロセッサ: 500 MHz Ultra[tm] 60 または同等のプロセッサ
- メモリー: 512M バイト
- 空きディスク容量: 125M バイト
- Linux オペレーティングシステム
- プロセッサ: 800 MHz Intel Pentium III または同等のプロセッサ
- メモリー: 512M バイト
- 空きディスク容量: 125M バイト
オペレーティングシステム
NetBeans IDE は、Java[tm] VM をサポートしているオペレーティングシステムで動作します。以下は、NetBeans IDE のテスト済みのプラットフォーム一覧です。
- Microsoft Windows XP Professional SP1
- Microsoft Windows 2000 Professional SP3
- Solaris オペレーティングシステム (SPARC® プラットフォーム版)、バージョン 8、9、10
- Solaris オペレーティングシステム (x86 プラットフォーム版)、バージョン 8、9、10
- Red Hat Linux 9.0
- Red Hat Enterprise Linux 3
- Sun Java Desktop System
NetBeans IDE は、以下のプラットフォームで動作することも判明しています。
- 他のさまざまな Linux ディストリビューション
- Mac OS X 10.1.1 以降
- Open VMS 7.2-1 以降
- 他の UNIX® プラットフォーム (HP-UX など)
ソフトウェア
NetBeans IDE は、Java 実行時環境と、Java[tm] 言語で作成されたアプリケーションをコンパイル、デバッグ、および実行するための開発者向けツールで構成されている J2SE JDK 5.0 (Java[tm] 2 JDK, Standard Edition) で動作します。NetBeans IDE 4.0 は、さらに J2SE SDK バージョン 1.4.2 でもテスト済みです。
注: http://java.sun.com/products/archive/index.html からアーカイブ版の IDE をダウンロードすることによって、以前のバージョンの SDK で IDE を実行したり、IDE を手動でインストールしたりすることができます。
以下に示すサイトのいずれかから、使用プラットフォームに合った JDK をダウンロードしてください。
注: IDE の実行に使用する JDK のバージョンがインストーラによって検出されない場合は、netbeans.conf ファイル内の --is:home jdk_home_dir パラメータに、使用する JDK のある場所を指定してください。起動パラメータの設定の詳細は、「起動ツールと起動パラメータ」を参照してください。
サポートするテクノロジ
Web 規格
- Java[tm] Servlet 2.3 および 2.4 仕様
- JavaServer Pages[tm] (JSP[tm]) テクノロジ仕様 1.2 および 2.0
- Web アプリケーション DTD のバージョン 2.3 または 2.4 に基づく配備記述子 (web.xml)
- Java[tm] 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE[tm]) 1.3 および 1.4
- Tomcat 5.0.28 リリース
Web ブラウザ
次の Web ブラウザは NetBeans IDE でテスト済みです。
- Netscape 7.1
- Microsoft Internet Explorer 6
- Mozilla 1.5
データベース
次のデータベースサーバーは NetBeans IDE でテスト済みです。
- IBM DB2 8.1
- Oracle 9i
- Pointbase 4.2
- Microsoft SQL 2000 SP3
- MySQL 4.x
J2ME MIDP 2.0
NetBeans Mobility Pack 4.0 をダウンロードすることによって、J2ME MIDP 開発を行うこともできます。
その他
その他、NetBeans IDE でテスト済みのソフトウェアには以下があります。
- Ant 1.5.3 以降 (NetBeans IDE には、Ant 1.6.2 が付属しています。Ant バージョンは、IDE の Ant 設定で簡単に変更できます。)
- CVS 1.11
- Merant PVCS 7.5.1
- Visual Source Safe 6.0
IDE の起動
IDE の起動が簡単に行えるよう、いくつかのプラットフォーム用のインストーラには起動ツールが付属しています。
起動ツール
起動ツールは JVM を読み込んで、IDE のクラスパスを設定し、いくつかのデフォルトのパラメータとともにそのクラスパスを JVM に渡し、JVM に Java アプリケーションを起動するよう求めます。また、アップデータセンターにアクセスした後に、IDE を再起動します。IDE に用意されている起動ツールは、インストールディレクトリの bin サブディレクトリにあります。
IDE に用意されている起動ツールは以下のとおりです。
- Microsoft Windows:
netbeans.exe - コンソールなしの Windows アプリケーションとして NetBeans IDE を実行するための実行可能ファイル。
nb.exe - Microsoft Windows 用のコンソールアプリケーション。nb.exe を実行すると、デスクトップ上に、NetBeans IDE からの stderr および stdout 出力を受け取るコンソールが表示されます。
- Solaris およびその他の UNIX 系 OS:
netbeans - Bourne シェル用の起動スクリプト。
- OpenVMS:
runideopenvms.com
- Macintosh OS-X:
NetBeansLauncher。macosx_launcher.dmg ディスクイメージをマウントし、NetBeansLauncher にアクセスします。
起動パラメータ
IDE は、起動されると必ず、netbeans.conf 中のコマンド行オプションを解析します。起動時に IDE に渡す起動パラメータは、${IDE_HOME}/etc/netbeans.conf ファイルを編集することによってカスタマイズできます。
コマンド行スイッチは、GNU 形式で入力することができます。このことは、スイッチの前にハイフン 1 つではなく (例: -h)、ハイフン 2 つのスイッチを使用できることを意味します (例: --help)。JVM フラグは、-Jjvm_flag のようにハイフンを 1 つだけ使用して入力します。
使用できるコマンド行スイッチは次のとおりです。
-h
--help
- 一般的な起動パラメータの説明を出力します。
--jdkhome jdk_home_dir
- デフォルトの SDK ではなく、指定されたバージョンの Java[tm] 2 SDK を使用します。Microsoft Windows システムの場合、デフォルトでは、ローダーは Windows レジストリを調べて最新の SDK を使用します。
--cp:p additional_classpath
- IDE のクラスパスの後ろに指定されたクラスパスを追加します。いかなる目的であれ、一般に、このオプションの使用は推奨できません。
--cp:a additional_classpath
- IDE のクラスパスの後ろに指定されたクラスパスを追加します。
-Jjvm_flag
- 指定されたフラグを JVM に直接渡します。
--laf UI_class_name
- IDE の Look & Feel として指定されたクラスを選択します。
--fontsize size
- IDE のユーザーインタフェース用の基本フォントサイズとして、指定されたポイント数を使用します。
--locale language[:country[:variant]]
- 指定されたロケールを使用します。
--userdir userdir
- ユーザー設定の保存場所にするユーザーディレクトリを、明示的に指定します。UNIX システムでこのオプションを使用しなかった場合は、
${HOME}/.netbeans/4.0 になります。Microsoft Windows システムの場合、デフォルトは、Windows プロファイルのデフォルトの格納場所 (例: c:\Documents and Settings\yourlogin) にある .netbeans\4.0 です。
--open file
--open file:line number
- IDE のソースエディタでファイルを開き、指定された行を表示します。
注: 初めての起動で新しいプロジェクトを初めて作成すると、IDE がシステムのクラスパスをスキャンします。この処理の間、プロジェクトの複雑さ、およびシステム構成によっては、多少、IDE の応答が悪くなることがあります。まれに、追加のプロジェクトを作成するとき、あるいは IDE を再起動した後にもクラスパスのスキャンが発生することがありますが、この徹底した時間のかかる処理は一度実行すれば十分です。
バージョン 3.6 からのアップグレード
初めて IDE を実行すると、NetBeans IDE 3.6 で使用していた設定の一部をインポートすることができます。以前のリリースからの設定をインポートしないことを選択すると、デフォルトの設定で IDE が開きます。バージョン 3.6 からプロジェクト別の設定をインポートすることはできません。
注: IDE は、ユーザーディレクトリがデフォルトの場所にある以前のインストール場所のみ認識します。--userdir スイッチを使用してユーザーディレクトリが指定されたインストール場所は認識しません。
以前にインストールした IDE から NetBeans IDE 4.0 に設定をインポートすることはできますが、NetBeans IDE 4.0 の設定を以前のリリースの IDE にインポートすることはできません。
既知の問題点
ここでは、今回のリリースで未解決の主な問題点を説明します。
一般的な問題
説明
IDE で大規模なプロジェクト、つまり、大量のクラスやライブラリ、あるいは必須オブジェクトがあるプロジェクトを扱うと、UI の応答が悪くなり、場合によっては「メモリー不足エラー」になることもある。
回避策
この場合は、IDE の最大ヒープサイズを大きくしてください。IDE のインストールディレクトリ内の /etc ディレクトリに移動し、テキストエディタで netbeans.conf ファイルを開きます。-J-Xmx128m を -J-Xmx160m に変更するか、非常に大きなプロジェクトの場合は、-J-Xmx256m に変更してください。IDE でスムーズな応答が得られるようにようにするには、物理 RAM を、Xmx 値より少なくとも 200M バイト大きい容量に増やすことを推奨します。このため、システムの RAM 容量が 512 MB に満たない場合は、-J-Xmx256m を使用しないでください。
-
問題 # 45963
説明
リソースが LAN 内のリモートディスクに存在するか、/net フォルダからアクセスするようになっているプロジェクトを扱うと、IDE のパフォーマンスが低下することがある。
回避策
応答性は、LAN のスループットやプロジェクト構成、ユーザーの作業の流れなどの多数の要素に依存するため、この問題に関する簡単な回避策はありません。IDE のパフォーマンスが十分ではないと思われる場合は、必要なすべてのリソースをローカルシステムに置くことを推奨します。
- 問題 # 47645
説明
failonerror=true を設定しタスクが、IDE の外では問題なく動作するのだが、IDE 内からは、このタスクを使ってターゲットを実行できない。
回避策
この場合は、コマンド行からスクリプトを実行します。スクリプトを書き直す方法もあります。
- 問題 # 49039
説明
IDE の「新規ファイル」ウィザード (「新規」>「ファイル」) の「ファイルタイプの選択」ページでプロジェクトを切り替えると、新しく指定したプロジェクトが、ウィザードの以降のページに反映されない。この問題は、ウィザードの「その他」ノードの汎用のファイルテンプレート (すなわち、プロパティ、フォルダ、HTML など) で発生します。
回避策
この問題が発生した場合は、新しいファイルの追加先のプロジェクトを選択し、コンテキストメニューから「新規」を選択する方法で「新規ファイル」ウィザードを起動してください。
- 問題 # 47708
説明
コンソール または IDE の「出力」ウィンドウ経由で Ant タスクにテキスト入力を送信できない。
回避策
build-impl.xml を開き、そのファイル内の <target name="-init-macrodef-java"> の部分を build.xml にコピーすることによって、unforked モードで Java アプリケーションを実行してください。続いて、fork="true" を fork="false" に変更します。通常の例外では、構築がクリーンな形で失敗するだけですが、アプリケーションの重大なバグ (AWT 関係のデッドロックなど) によって IDE がハングアップあるいはクラッシュすることがあるため、必ずすべてのファイルを保存してください。
- 問題 # 51545
説明
異なる JDK を使用して複数のプロジェクトを扱っていると、目的のプロジェクトのスタックトレースからハイパーリンクされた JDK リソースによって間違った JDK を指し示される。デバッガでの JDK ソースのステップ実行が、この問題の影響を受けることはありません。
回避策
この問題が発生した場合は、同じ JDK を使用するプロジェクトだけ扱うようにしてください。別のプラットフォームを使用するプロジェクトを扱う場合は、IDE を再起動することを推奨します。
- 問題 # 51819
説明
「リファクタリング」>「名前を変更」を選択してクラス名を変更すると、ファイル名が変更されるだけで、クラスやそのコンストラクタの名前が変更されない。この問題は、Javadoc またはコメントからコマンドを実行した場合にのみ発生し、ソースコードのコンパイルができなくなることがあります。
回避策
この問題が発生した場合は、名前を変更するクラスのクラス定義または変数宣言から直接「名前を変更」コマンドを起動することによって、クラス名を変更してください。
- 問題 # 52026
説明
4.0 より前のバージョンから VCS プロファイルをインポートするか、すでにインポートしたプロファイルを編集すると、各種のプロファイル設定が失われたり、不正であったりする。
回避策
この問題が発生した場合は、バージョンマネージャから、バージョン管理している既存の作業用ディレクトリをいったん削除し、追加し直してください。
- 問題 # 51955
説明
「バージョン管理」ウィンドウでプロジェクトに含まれているフォルダまたはファイルを選択すると、プロジェクトのファイルに基づくアクションが無効になる。
回避策
この問題が発生した場合は、NetBeans を再起動し、「バージョン管理」タブや「バージョンを表示」コンテキストメニューアクションを使って、ファイルのコンパイルや実行、デバッグを行わないでください。
この照会機能を使用して、NetBeans IDE 4.0 に関するその他の既知の問題を検索することができます。
マニュアル
NetBeans IDE には、HTML 形式および IDE 内蔵のヘルプシステムの形式のマニュアルが用意されています。また、IDE を使い始めるにあたって役立つ次のマニュアルも用意されています。
NetBeans IDE マニュアルの全一覧は、http://www.netbeans.org/kb/archive/index.html を参照してください。
その他の情報入手先
NetBeans プロジェクトの Web サイトで、ニュースや記事、追加モジュール、その他有用な情報を提供しています。NetBeans はオープンソースプロジェクトであるため、この Web サイトでは、ソースコードやバグデータベース、独自の NetBeans モジュールの作成に関する情報などのさまざまな情報も提供しています。
詳細は、http://www.netbeans.org/ をご覧ください。
http://www.netbeans.org/community/lists/ でNetBeans プロジェクトメーリングリストにサインアップすることによって、NetBeans IDE に関する最新情報を入手したり、NetBeans IDE コミュニティのメンバーと対話したりできます。