NetBeans IDE 5.5: 既存の Java ソースコードのインポート
このドキュメントでは、既存のソースコードを NetBeans IDE プロジェクトにインポートする方法を説明します。 最初の例では、標準 Java プロジェクトを扱う場合に行う必要がある手順の概略を説明し、2 つめの例では、自由形式 Java プロジェクト、すなわち、既存の Ant スクリプトを使用するプロジェクトを扱う場合の手順を説明します。 両方の例とも、NetBeans IDE でアプリケーションコードを準備する方法を具体的に理解するために、サンプルアプリケーションとして BlackJack というアプリケーションを想定します。
既存の Java SE ソースコードのインポートには、次の 2 つのプロジェクトテンプレートを利用できます。
コードの利用
ここで説明に使用する BlackJack アプリケーションは、com.jcardshark.blackjack.ui、com.jcardshark.blackjack.lib、および resources という 3 つのパッケージで構成されています。 このチュートリアルでは、これら 3 つのパッケージが、JavaGames フォルダ下の BlackJack フォルダにあると仮定します。 下図は、サンプルの BlackJack プロジェクトのディレクトリツリーを表しています。 Libraries フォルダに、jcardshark-core.jar という JAR ファイルが含まれていることにも注意してください。このファイルは、com.jcardshark.blackjack.ui および com.jcardshark.blackjack.lib のクラスパス上に存在する必要があります。

IDE による構築、実行、デバッグ: 標準プロジェクト
最初に、BlackJackUI アプリケーションの第一の入り口の働きをする主プロジェクトを作成します。 このプロジェクトには、2 つのソースルートが含まれます。 続いて、このアプリケーションに必要な BlackJackLib を格納する依存プロジェクトを作成します。 BlackJackUI プロジェクトのクラスパスにこの追加のライブラリと BlackJackLib プロジェクトそのものの両方を追加します。 最後に、アプリケーションを実行することによって作業結果をテストします。
複数のソースルートを持つプロジェクトの作成
- 「ファイル」>「新規プロジェクト」(Ctrl-Shift-N) を選択します。
- 「一般」>「既存のソースを使用する Java プロジェクト」を選択して、 「次へ」をクリックします。
- 「プロジェクト名」フィールドに BlackJackUI と入力します。 プロジェクトフォルダ名として、自動的にこの名前が表示されることに注意してください。
- 「プロジェクトフォルダ」フィールド横の「参照」ボタンをクリックし、サンプルの NetBeans プロジェクトを格納する
NetBeans_projects というフォルダをシステムに作成します。 新しく作成した NetBeans_projects フォルダを選択し、「主プロジェクトとして設定」チェックボックスが選択されていることを確認して「次へ」をクリックします。
注: 上記で指定したパスは、次のように表示されます。 NetBeans_projects/BlackJackUI。
- 「ソースパッケージフォルダ」区画で「フォルダを追加」をクリックし、
JavaGames/BlackJack/BlackJackUI フォルダに移動して resources および src フォルダを選択します。
- (省略可能) 「テストパッケージフォルダ」区画で「参照」をクリックし、JUnit パッケージフォルダが含まれているフォルダを選択します。 BlackJack プロジェクトには JUnit テストは含まれていないため、この操作は省略してもかまいません。
- 「完了」をクリックします。
「プロジェクト」ウィンドウと「ファイル」ウィンドウの両方に、BlackJackUI プロジェクトが表示されます。
依存プロジェクトの作成
- 「ファイル」>「新規プロジェクト」(Ctrl-Shift-N) を選択します。
- 「一般」>「既存のソースを使用する Java プロジェクト」を選択して、 「次へ」をクリックします。
- 「プロジェクト名」フィールドに
BlackJackLib と入力します。
- 「プロジェクトフォルダ」フィールド横の「参照」ボタンをクリックし、以前に作成した
NetBeans_projects フォルダに移動します。 「主プロジェクトとして設定」が選択されていないことを確認し、「次へ」をクリックします。
注: 上記で指定したパスは、次のように表示されます。 NetBeans_projects/BlackJackLib。
- 「ソースパッケージフォルダ」区画で「フォルダを追加」をクリックし、
JavaGames/BlackJack/BlackJackLib ディレクトリに移動して src フォルダを選択します。
- 「完了」をクリックします。
このあとの図に示すように、「プロジェクト」ウィンドウと「ファイル」ウィンドウの両方で、新しい BlackJackLib プロジェクトと BlackJackUI プロジェクトが並んで表示されます。
プロジェクトのクラスパスの管理
この時点で、依存プロジェクトの BlackJackLib と主プロジェクトの BlackJackUI の両方に、/JavaGames/Libraries/ フォルダにある追加のライブラリを追加する必要があります。
- 「プロジェクト」ウィンドウで BlackJackLib プロジェクトの「ライブラリ」ノードを右クリックし、「JAR/フォルダを追加」を選択します。
JavaGames/Libraries/jcardshark-core.jar を選択し、「開く」をクリックします。 選択した JAR ファイルがプロジェクトのクラスパスに追加されます。
- 手順 1 〜 2 を繰り返し、BlackJackUI プロジェクトのクラスパスに
JavaGames/Libraries/jcardshark-core.jar を追加します。
続いて、BlackJackUI プロジェクトのクラスパスに BlackJackLib プロジェクトそのものを追加します。
- BlackJackUI プロジェクトの「ライブラリ」ノードを右クリックし、「プロジェクトを追加」を選択します。
NetBeans_projects フォルダに移動し、「BlackJackLib」プロジェクトフォルダを選択します。
これで、プロジェクトは次の図のようになります。
アプリケーションの実行
- 「実行」>「主プロジェクトを実行」を選択して、アプリケーションを実行します。
- 表示されたダイアログで BlackJack.java を主クラスとして設定します。
独自の Ant スクリプトによるコンパイル、実行、デバッグ: 自由形式プロジェクト
独自の build.xml ファイルがある場合は、そのアプリケーションに対して自由形式プロジェクトを作成できます。 自由形式プロジェクトの場合、プロジェクトを実行、コンパイル、デバッグするには、必要なすべての Ant ターゲットを適切な IDE コマンドに手動で対応付け、プロジェクトのソースフォルダを設定する必要があります。 サンプルの BlackJack アプリケーションに対して既存の Ant スクリプトを使用する自由形式プロジェクトを使用してみましょう。
上記の例と同様、最初に、アプリケーションおよび必要なソースを格納するプロジェクトを作成する必要があります。 続いて、アプリケーションに対して IDE コマンドを呼び出すことを可能にする Ant ターゲットをマッピングし、必要なソースを追加してアプリケーションのソースレベルを指定することによって、プロジェクトのクラスパスを設定します。 最後に、アプリケーションを構築、実行することによってアプリケーションをテストします。
自由形式プロジェクトの作成
- 「ファイル」>「新規プロジェクト」(Ctrl-Shift-N) を選択します。
- 「一般」>「既存の Ant スクリプトを使用する Java プロジェクト」を選択して、 「次へ」をクリックします。
- ウィザードの「名前と場所」ページの「場所」フィールド横の「参照」ボタンをクリックし、JavaGames/BlackJack フォルダを選択します。 新しいプロジェクトフォルダの場所として自動的にこのフォルダが表示されることを確認してください。 「場所」フィールドで選択したフォルダにはプロジェクトの構築スクリプトも含まれるので、構築スクリプトの場所も自動的に選択されます。
- 「プロジェクト名」フィールドに
BlackJack と入力し、「主プロジェクトとして設定」チェックボックスが選択されていることを確認して、「次へ」をクリックします。
IDE コマンドへの Ant ターゲットの関連付け
- ウィザードの「構築と実行のアクション」ページでは、プロジェクトのコマンドに応じて IDE が実行するターゲットを指定します。
注: Ant スクリプトには、「Javadoc を生成」および「プロジェクトのテスト」コマンド用のターゲットがないため、これらのプロパティーは空白のままにします。 IDE でこれらのコマンドを使用できるようにするには、自分でターゲットを作成する必要があります。
- 残りのターゲットフィールドの設定を終えたら、「次へ」をクリックします。
ソースフォルダの設定
- ウィザードの「ソースパッケージフォルダ」ページで「フォルダを追加」をクリックし、
/JavaGames/ フォルダに移動して、BlackJackLib/src、BlackJackUI/src、および BlackJackUI/resources フォルダをプロジェクトに追加します。
- 「ソースレベル」コンボボックスで、アプリケーションのコンパイルと実行に使用する JDK のバージョンを選択し、 「次へ」をクリックします。
- ウィザードの「Java ソースのクラスパス」ページの「ソースパッケージフォルダ」コンボボックスから /BlackJackLib/src を選択します。 「JAR/ フォルダを追加」をクリックし、ソースフォルダのクラスパスに
jcardshark-core.jar を追加します。
- 「ソースパッケージフォルダ」コンボボックスから
/BlackJackUI/src を選択し、ソースフォルダのクラスパスに BlackJackUI/resources、BlackJackLib/src、および jcardshark-core.jar を追加します。
注: このクラスパスは、コンパイルおよび実行時には使用されません。これらのタスクのクラスパスは、Ant スクリプトで扱います。 これらの設定は、コード補完およびリファクタリングに含めるクラスを IDE に指示するだけです。
- 「完了」をクリックします。
下図に示すように、「プロジェクト」ウィンドウと「ファイル」ウィンドウの両方に BlackJackUI プロジェクトが表示されます。
プログラムの実行
次の手順
NetBeans IDE 5.5 の使用方法については、次のリソースを参照してください。