NetBeans Mobility Pack 5.5 クイックスタート
このドキュメントでは、NetBeans IDE 5.5 を使用した、Java[tm] Platform, Micro Edition (Java[tm] ME プラットフォーム) の MIDP (Mobile Information Device Profile) アプリケーションの作成について、概説します。 このドキュメントは、できるだけすばやく作業を進められるように作られています。 NetBeans 開発環境における Java ME サポートの使用法は、次のドキュメントでさらに詳しく紹介しています。
次の短いチュートリアルでは、一部ですが、新しいプロジェクトシステムを使用した基本的な作業手順を学ぶことができます。 デバイスエミュレータに「Hello World」というテキストを表示する、「MyHello」という名前の Java ME MIDP プロジェクトを作成する 2 通りの方法を示します。
要件
Java ME MIDP/CLDC 開発を開始するにあたっては、NetBeans IDE 5.5 および NetBeans Mobility Pack 5.5 を事前にインストールしておく必要があります。 完全な環境のダウンロードおよびインストール方法については、Mobility Pack のドキュメントとサポートのページを参照してください。
ビジュアルモバイルデザイナーを使った MIDP アプリケーションの作成
NetBeans IDE には、MIDP プロジェクトを簡単に作成できるウィザードがあります。 プロジェクトの作成時に、アプリケーションの開発にビジュアルモバイルデザイナー (VMD) を使用するか、またはソースコードエディタを使用するかを、選択できます。
ビジュアルモバイルデザイナーを使用すると、グラフィカルにアプリケーションのフローを計画し、アプリケーションで使う画面をデザインできます。 アプリケーションのコードは、デザイナーによって自動的に生成されます。
MIDP/CLDC アプリケーションの作成
- 「ファイル」>「新規プロジェクト」(Ctrl-Shift-N) を選択します。 「カテゴリ」で「モバイル」を選択します。 「プロジェクト」で「モバイルアプリケーション」を選択し、「次へ」をクリックします。
- 「プロジェクト名」フィールドに
MyHello と入力します。 「プロジェクトの場所」をシステム上の任意のディレクトリに変更します。 以降、この例では、このディレクトリを $PROJECTHOME とします。
- 「主プロジェクトとして設定」と「Hello MIDlet を作成」の各チェックボックスを選択します (どちらもデフォルトで選択されています)。 「次へ」をクリックします。
- 「エミュレータプラットフォーム」は、「J2ME Wireless Toolkit」を選択したままにしておきます。
- 「完了」をクリックします。
$PROJECTHOME/MyHello プロジェクトフォルダが作成されます。 このプロジェクトフォルダには、ソースおよび、プロジェクトの Ant スクリプトなどのプロジェクトメタデータのすべてが含まれます。
アプリケーション自体はビジュアルモバイルデザイナーの「フローデザイン」ウィンドウに表示されます。

Java ソースコードの編集
ここで、MIDlet によって表示されるテキストを編集します。
- 「スクリーンデザイン」をクリックします。
「スクリーンデザイナ」ウィンドウが開き、アプリケーションの唯一の画面である「helloForm[フォーム]」画面が表示されます。
- 「Hello world!」というテキストをダブルクリックし、新しく別のテキストを入力します。
プロジェクトのコンパイルと実行
- 「実行」メニューから「実行」>「主プロジェクトを実行」(F6) を選択します。 出力がすべて見えるように、「出力」ウィンドウをダブルクリックして最大化します。
HelloMIDlet.java ファイルが構築されてから実行されます。 デバイスエミュレータが開いて、MIDlet の実行結果が表示されます。 デフォルトのデバイスエミュレータは DefaultColorPhone です。
- デバイスエミュレータのウィンドウで、「選択」の下のボタンをクリックします。 デバイスエミュレータが MIDlet を起動し、ソースコードに入力されたテキストを表示します。
- 「Exit」の下のボタンをクリックして、MIDlet を閉じます。 デバイスの右上隅のボタンをクリックして、エミュレータのウィンドウを閉じます。
ソースエディタを使った MIDP アプリケーションの作成
ソースコードエディタを使用すると、MIDlet のコードを手動で作成できます。 ソースコードエディタでコードを作成すると、より柔軟にコードを編集したり、プリプロセッサコードブロックを挿入したりできます。
ここでは、「新規プロジェクト」ウィザードと「新規ファイル」ウィザードを使用し、ソースエディタを使用してコードを完成させることにより、同じアプリケーションを作成します。
Java ME MIDP プロジェクトの新規作成
- 「ファイル」>「新規プロジェクト」(Ctrl-Shift-N) を選択します。 「カテゴリ」で「モバイル」を選択します。 「プロジェクト」で「モバイルアプリケーション」を選択し、「次へ」をクリックします。
- 「プロジェクト名」フィールドに
MyHelloMIDlet と入力します。 「プロジェクトの場所」をシステム上の任意のディレクトリに変更します。 以降、この例では、このディレクトリを $PROJECTHOME とします。
- 「主プロジェクトとして設定」チェックボックスを選択し、「Hello MIDlet を作成」チェックボックスを選択解除します。 「次へ」をクリックします。
- 「エミュレータプラットフォーム」は、「J2ME Wireless Toolkit」を選択したままにしておきます。
- 「完了」をクリックします。
$PROJECTHOME/MyHelloMIDlet プロジェクトフォルダが作成されます。 このプロジェクトフォルダには、ソースおよび、プロジェクトの Ant スクリプトなどのプロジェクトメタデータのすべてが含まれます。
- エクスプローラウィンドウで「
MyHelloMIDlet」ノードを右クリックし、「新規」>「ファイル/フォルダ」を選択します。
- 「カテゴリ」で「MIDP」を選択します。 「ファイルの種類」で「MIDlet」を選択します。 「次へ」をクリックします。
- MIDlet 名として
HelloMIDlet と入力します。 「完了」をクリックします。 HelloMIDlet.java ファイルが作成されます。
HelloMIDlet.java ファイルをダブルクリックしてエディタにソースコードを表示します。
- ソースエディタ内をクリックして、次の部分を
public class HelloMIDlet extends MIDlet
次のように変更します。
public class HelloMIDlet
extends MIDlet implements javax.microedition.lcdui.CommandListener
{
startApp() メソッドの前に次のテキストを追加します。
public HelloMIDlet() {
}
private void initialize() {
javax.microedition.lcdui.Display.getDisplay(this).setCurrent(get_helloTextBox());
}
public void commandAction(javax.microedition.lcdui.Command command, javax.microedition.lcdui.Displayable displayable) {
if (displayable == helloTextBox) {
if (command == exitCommand) {
javax.microedition.lcdui.Display.getDisplay(this).setCurrent(null);
destroyApp(true);
notifyDestroyed();
}
}
}
private javax.microedition.lcdui.TextBox get_helloTextBox() {
if (helloTextBox == null) {
helloTextBox = new javax.microedition.lcdui.TextBox(null, "Test String", 120, 0x0);
helloTextBox.addCommand(get_exitCommand());
helloTextBox.setCommandListener(this);
}
return helloTextBox;
}
private javax.microedition.lcdui.Command get_exitCommand() {
if (exitCommand == null) {
exitCommand = new javax.microedition.lcdui.Command("Exit", javax.microedition.lcdui.Command.EXIT, 1);
1);
}
return exitCommand;
}
javax.microedition.lcdui.TextBox helloTextBox;
javax.microedition.lcdui.Command exitCommand;
- 次のように
startApp() メソッドに initialize(); 行を追加します。
Public void startApp() {
initialize();
}
Java ソースコードの編集
MIDlet で表示するテキストを追加してみます。
get_helloTextBox() メソッドの「Test String」コードを任意のテキストに置き換えます。 たとえば、「Hello World」に置き換えます。
プロジェクトのコンパイルと実行
- 「実行」メニューから「実行」>「主プロジェクトを実行」(F6) を選択します。 出力がすべて見えるように、「出力」ウィンドウをダブルクリックして最大化します。
HelloMIDlet.java ファイルが構築されてから実行されます。 デバイスエミュレータが開いて、MIDlet の実行結果が表示されます。 デフォルトのデバイスエミュレータは DefaultColorPhone です。
- デバイスエミュレータのウィンドウで、「選択」の下のボタンをクリックします。 デバイスエミュレータが MIDlet を起動し、ソースコードに入力されたテキストを表示します。
- 「Exit」の下のボタンをクリックして、MIDlet を閉じます。 デバイスの右上隅のボタンをクリックして、エミュレータのウィンドウを閉じます。
エミュレータプラットフォームの変更
エミュレータプラットフォームは、開発者がアプリケーションをコーディング、デバッグ、およびテストするときに特定のモバイルデバイスの動作をシミュレートできるように、携帯電話のメーカーによって提供されます。 NetBeans Mobility Pack には J2ME Wireless Toolkit が含まれています。また、Nokia、Sony Ericsson、Motorola などのサイトからダウンロードできる、ほかの多数のソフトウェア開発キット (SDK) をサポートしています。
デフォルトのエミュレータデバイスの変更
- MyHelloMIDlet プロジェクトのノードを右クリックし、「プロパティー」を選択します。 「プロパティー」ダイアログのカテゴリにある「プラットフォーム」ノードを選択します。 デフォルト構成のデバイスを変更できます。
- 「デバイス」ドロップダウンリストをクリックして、「QwertyDevice」を選択します。 「了解」をクリックします。
- 再びアプリケーションを実行すると、アプリケーションは
QwertyDevice エミュレータで実行されます。
新しいエミュレータプラットフォームの追加
- メインツールバーから「ツール」>「Java プラットフォームマネージャー」を選択します。
- 「Java プラットフォームマネージャー」ダイアログで「プラットフォームを追加」ボタンをクリックします。
- 「プラットフォームの種類を選択」ページで、「Java Micro Edition プラットフォームエミュレータ」を選択します。 「次へ」をクリックします。
「プラットフォームのフォルダ」ページで、使用可能なすべての Java ME プラットフォームが IDE によって検索され、ウィンドウ内に一覧表示されます。 UEI (Unified Emulator Interface) 標準に準拠しているプラットフォームは、準拠していることが確認されると、プラットフォーム名の横にあるチェックボックスが選択された状態で表示されます。 UEI に準拠していないプラットフォーム、またはそれ以外の理由でインストールできない可能性のあるプラットフォームは、赤色で示されます。 このウィザードでは、すでにインストールされているプラットフォームも識別されます。
注: UEI に準拠していないプラットフォームをインストールするには、「戻る」ボタンをクリックし、「カスタムの Java Micro Edition プラットフォームエミュレータ」を選択します。
- 「プラットフォームのフォルダ」ページで、インストールするプラットフォームエミュレータの横のチェックボックスを選択します。 「完了」をクリックします。 「閉じる」をクリックします。
選択したプラットフォームがインストールされます。
- 「ファイル」>「"MyHello" プロパティー」を選択します。
- 「プラットフォーム」ノードを選択し、「エミュレータプラットフォーム」ドロップダウンメニューから新しいエミュレータの名前 (J2ME Wireless Toolkit 2.2 など) を選択して、 「了解」をクリックします。
構成の使用
構成を使用して、1 つのプロジェクトに複数組の配布用 JAR および JAD (Java アプリケーション記述子) ファイルを作成することができます。 これにより、1 つのソースコードを作成し、それをプログラミング対象の各モバイルデバイスに合わせてカスタマイズすることができます。
構成の追加
- MyHelloMIDlet プロジェクトのノードを右クリックし、「プロパティー」を選択します。 「プロパティー」ダイアログにある「プロジェクト構成」ドロップダウンリストから「構成を追加」を選択します。 「プロジェクト構成の追加」ダイアログが開きます。
- 「新規構成名」フィールドに、追加する構成の名前を入力します。 この構成用に作成する JAR/JAD の配備先のプラットフォームが分かる名前の使用を推奨します。 たとえば
BlackWhiteDisplay を入力して、「了解」をクリックします。 これで、新しい構成が作成されます。
- 構成は、「プロパティー」ダイアログにある「構成を管理」ボタンを使用して追加することもできます。 このボタンをクリックすると、構成を追加、削除、および複製するためのオプションを含む、「プロジェクト構成マネージャー」ダイアログが開きます。
構成のカスタマイズ
プロジェクトには、いくつでも構成を追加できます。 追加した個々の構成の設定は、「プロジェクトプロパティー」ダイアログで変更できます。
- MyHelloMIDlet プロジェクトのノードを右クリックし、「プロパティー」を選択します。 「プロパティー」ダイアログのカテゴリにある「プラットフォーム」ノードを選択します。 「J2ME MIDP 構成」ダイアログが開きます。
- 「プロパティー」ダイアログの一番上の「プロジェクト構成」コンボボックスから「
BlackWhiteDisplay」構成を選択します。
- 「プラットフォーム」ダイアログのコンポーネントはすべて無効になっています。 これは、現在のところ、この構成が、このパネル用の「デフォルト」構成の使用する値を採用しているためです。 パネルの一番上にある「"DefaultConfiguration" の値を使用」オプションを選択解除します。 これで、このパネルのすべてのコンポーネントが編集可能になります。
- 「デバイス」オプションを「DefaultGrayPhone」に変更します。
- 「プロパティー」ダイアログの一番上にある「プロジェクト構成」を切り替え、現在選択されている構成に基づいて「デバイス」オプションが変わることを確認します。 この構成のカスタマイズ方法は、ダイアログのすべてのパネル (「一般」パネルを除く) で機能します。 「了解」をクリックして、構成の変更を保存し、「プロパティー」ダイアログを閉じます。
アビリティーの作成
アビリティーを作成するときは、特定の属性または属性セットをサポートする 1 つ以上のプロジェクト構成に、そのアビリティーを関連付けます。 次に、属性をサポートする 1 つ以上のコードブロックに、そのアビリティーを関連付けることができます。 あとで構成を追加または削除する必要がある場合は、すべてのコードを調べてその構成を各コードブロックに関連付ける必要はありません。 代わりに、構成をアビリティーに関連付けるだけです。 それにより、構成は、アビリティーに関連付けられているすべてのコードブロックに自動的に関連付けられます。
- MyHelloMIDlet プロジェクトのノードを右クリックし、「プロパティー」を選択します。
- 「カテゴリ」メニューツリーから「アビリティー」ページを選択します。
- 「プロジェクト構成」ドロップダウンメニューから構成を選択します。 この構成に、アビリティーが関連付けられます。
- 必要に応じて、「"DefaultConfiguration" の値を使用」チェックボックスを選択解除します。
- 「追加」ボタンをクリックします。
「アビリティーの追加」ダイアログが開きます。
- 「アビリティーの追加」ダイアログで、アビリティーの名前を入力するか、ドロップダウンメニューからアビリティーを選択します。 必要に応じて、アビリティーの値を入力します。
「了解」をクリックして、「アビリティーの追加」ダイアログを閉じます。 これで、アビリティーが選択したプロジェクト構成に関連付けられました。
アビリティーをほかの構成に関連付けるには、「プロジェクト構成」メニューから別の構成を選択し、「追加」ボタンをクリックします。
構成別コード (プリプロセッサコード) の追加
プリプロセッサブロックを使用して、1 つ以上のプロジェクト構成またはアビリティーに固有のコードを作成、管理、および追跡できます。 コードは、指定した構成またはアビリティーに関してのみ有効 (または無効) になります。
- HelloMIDlet.java のエディタウィンドウで、TextBox がインスタンス化されているソースコード行 (
helloTextBox = new javax.microedition.lcdui.TextBox(null, "Hello, World", 120, 0x0);) を右クリックします。
- 行を右クリックし、「プリプロセッサブロック」>「If / Else ブロックを作成」を選択します。 最初のピンクのセクションの「Hello World」文字列のあとに「Color」という単語を追加します。 2 つ目のグレーのセクションの「Hello World」文字列のあとに「Gray」という単語を追加します。
//#if プリプロセッサ指示でマークされたコードは、有効な構成が指示の値 (この場合は DefaultConfiguration) に一致するときに有効になります。 //#else プリプロセッサ指示で囲まれたコードは、有効な構成がプリプロセッサの値に一致しないときに使用されます。
言い替えると、エミュレータは、有効なプラットフォームが「DefaultConfiguration」の場合は「Hello World Color」と表示し、有効なプラットフォームがほかのエミュレータプラットフォームの場合は「Hello World Gray」と表示します。 //#endif プリプロセッサ指示がプリプロセッサブロックの終わりです。
プリプロセッサコードをテストするには、エミュレータプラットフォームの変更で説明されているように、さまざまなエミュレータデバイスを使用して MIDlet を実行します。
構成の実行
構成は個別に構築、実行することも、まとめて構築、実行することもできます。
- MyHelloMIDlet プロジェクトのノードを右クリックし、「プロジェクトを実行」を選択します。
- MyHelloMIDlet プロジェクトのノードを右クリックし、「有効なプロジェクト構成を設定」を選択して、別の構成を選択することによって、異なる構成を有効にします。 これは、各テキストエディタにある構成コンボボックスを使って行うこともできます。 プロジェクトを再実行します。
- Color と Gray の 2 つのエミュレータが表示されます。 Gray エミュレータは「Hello World Gray」を表示し、Color エミュレータは「Hello World Color」を表示します。
クライアントサーバーアプリケーションの作成
IDE では、直接的な「2 層」アーキテクチャー、またはミドルウェア Web アプリケーション経由で Web サービスに接続する「3 層」アーキテクチャーのどちらかを使用して Web サービス に接続可能な、クライアント MIDlet を作成できます。
IDE には、接続クラスを作成するための 2 つのウィザードが用意されています。
- JSR-172 Web サービス仕様を使用して Web サービスへの「2 層」接続を作成する場合は、「J2ME Web サービスクライアント」ウィザードを使用します。 このウィザードは、スタブ (クライアント側プロキシ) ファイルと、Web サービスを呼び出すサンプルクライアント MIDlet (任意) を作成します。 このウィザードを使用するには、JSR-172 仕様をサポートしているデバイスまたはエミュレータプラットフォームが必要です。
- デバイスが JSR-172 Web サービス仕様をサポートしていない場合に、Web サービスへの「3 層」接続を作成するには、「モバイルクライアントから Web アプリケーションへの接続ウィザード」を使用します。 このウィザードは、Web サービスクライアントを含む Web アプリケーションに接続するサーブレットを生成します。 「モバイルクライアントから Web アプリケーションへの接続ウィザード」を使用する場合は、Web サービスクライアントを含む Web プロジェクトが必要です。
Java ME Web サービス (JSR-172)
クライアントの作成
- プロジェクトノードを右クリックし、「新規ファイル/フォルダ」を選択します。
- 「新規ファイル」ウィザードで、「カテゴリ」の下の「MIDP」を選択します。 「ファイルの種類」で「J2ME Web サービスクライアント」を選択します。
- プロジェクトに追加する Web サービスの WSDL ファイルの場所を指定します。
- WSDL サービスが Web 上にある場合は、次の手順に従います。
- 「実行中の Web サービス」を選択し、 WSDL ファイルの URL と、取得した .wsdl ファイルに付けるローカルファイル名を入力します。
- ファイアウォールを使用している場合は、「プロキシ設定」をクリックして、適切な HTTP ホストとポートを指定します。
- 「WSDL を取得」をクリックして、WSDL ファイルのローカルコピーを作成します。 IDE によって WSDL ファイルがダウンロードされます。
- 使用している環境内に WSDL ファイルが存在する場合は、「既存の WSDL ファイル」を選択し、ファイル名を入力します。
- WSDL ファイルが読み出され、そのファイル名から得られるデフォルト名を使用して、ページ上のほかのフィールドが埋められます。
- 「完了」をクリックします。
IDE により、開かれた設定ファイルが作成され、クライアントスタブが生成されます。
- 状況によっては、CLDC 1.1 から CLDC 1.0 への型の変換が必要になることがあります。これは、Float 型および Double 型が String 型変数に変換されることを意味します。 変換を行うには、設定ファイルで「浮動小数点を文字列に変換」チェックボックスを選択して、「スタブを生成」ボタンをクリックします。
- ファイアウォールを使用している場合、NetBeans には HTTPS プロキシ用に使用できる公開設定はありません。 この問題を回避するには、コマンド
-J-DhttpsProxy.host および -J-DhttpsProxy.port を使用して、コマンド行から IDE を実行するか、/etc/netbeans.conf ファイルにプロキシ設定を追加します。
- 生成されたファイルは、編集しないでください。 ファイルに加えた変更は、ファイルを再生成すると失われます。
「モバイルクライアントから Web アプリケーションへの接続ウィザード」の使用
- 「モバイルクライアントから Web アプリケーションへの接続ウィザード」を開くには、「プロジェクト」ビューで「モバイルプロジェクト」を選択し、次に「ファイル」>「新規ファイル」を選択します。 「カテゴリ」で「MIDP」を選択します。 「ファイルの種類」で「モバイルクライアントから Web アプリケーションへの接続」を選択します。 「次へ」をクリックします。
- 「サーブレットとクライアントの種類」ページで、生成されるサーバーコードの Web プロジェクト、サーブレット名、およびパッケージを選択します。
- 同じページで、MIDlet が対話する Web アプリケーションの種類を選択します。
- モバイルクライアントが Web サービスを使用しない Web アプリケーションに直接接続する場合は、「Web アプリケーション内のメソッド」を選択します。
- モバイルクライアントがミドルウェア Web アプリケーション経由で Web サービスに接続する場合は、「Web アプリケーション内の Web サービスクライアント」を選択してから、ドロップダウンメニューで Web サービスのクライアントを選択します。
- 「Web プロジェクト内のメソッド」ページで、サーバーからクライアントアプリケーションにエクスポートするサービスを指定します。
- 「クライアントオプション」ページで、生成されるクライアントクラスの名前とパッケージを選択します。
- 同じページで、生成されるコードの種類を指定することもできます。
- エクスポートするサービスごとのスタブメソッド
- 1 セッションで複数の呼び出しを可能にするコード
- 浮動小数点値を使用できるコード
- トレースコード
- 確認、変更ができるサンプルの MIDlet
テンプレートによって以下が作成されます。
- Java ME クライアントクラス
- サーブレットとサポートクラス
- xml 形式のマッピングファイル
- 選択した場合は、確認、変更ができる MIDlet
Java ME クライアント、マッピングファイル、および MIDlet は、Java ME プロジェクトの下に生成されます。 サーブレットとサポートクラスは、Web プロジェクトの下に生成されます。 サーブレットは Web アプリケーション (web.xml) にも追加されます。
アプリケーションのローカライズ
ローカリゼーションは、ソフトウェアを技術的に変更せずにさまざまな言語および地域に合わせる (ローカライズする) ことができるように、ソフトウェアをデザインするプロセスです。 アプリケーションのローカライズを行うときは、アプリケーションの各要素 (画面テキスト、メニュー、アイコンなど) に、代替言語の値を指定します。
ローカライゼーションサポートの追加
- ローカリゼーションサポートおよびメッセージプロパティーファイルを初期化する Java クラスを作成します。
- MyHelloMIDlet プロジェクトのノードを右クリックし、「新規」>「ファイル / フォルダ」を選択します。
- 「カテゴリ」にある「MIDP」を選択します。 「ファイルの種類」で「地域対応クラス」を選択します。 「次へ」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。デフォルト値が使用されます。 これで、
LocalizationSupport.java および messages.properties というファイルが作成されます。
- 「国際化文字列フォーマット」および「国際化検索フォーマット」を変更します。
- 「ツール」>「オプション」を選択し、「詳細オプション」ボタンをクリックします。
- 「オプション」メニューツリーで「国際化」ノードを選択します。
- 「プロパティー」ウィンドウで次のことを行います。
- 「国際化文字列フォーマット」プロパティーの値を「
LocalizationSupport.getMessage("{key}")」に変更します。
- 「国際化検索フォーマット」プロパティーの値を「
(getString|getBundle|getMessage)[:space:]*\([:space:]*{hardString}|//NOI18N」に変更します。
- 地域対応キーとその値を追加します。
- 「ツール」>「国際化」>「国際化ウィザード」を選択します。 国際化ウィザードが開きます。
- 国際化するソースファイルとして
HelloMIDlet MIDlet を選択します。 「次へ」をクリックします。
- 国際化した文字列の値を保存するファイルとして
messages.properties のリソースファイルを選択します。 「次へ」をクリックします。
HelloMIDlet MIDlet の各キーの「値」フィールドを変更します。
- すべての文字列を
messages.properties ファイルに追加したあと、次の手順に従って新しいロケールにそれぞれ値を追加してください。
- プロジェクトビューでファイルのノードを右クリックし、「追加ロケール」を選択します。
- サポートするロケールを「事前定義ロケール」リストボックスから選択するか、フォームの一番上にあるコンボボックスを使用して新しいロケールを定義します。
- プロジェクトビューで「
message.properties」ノードを展開し、新規に追加したロケールをダブルクリックします。
- すべてのプロパティーを適切な言語に翻訳します。
- コードを追加すると、地域対応が初期化されます。
- MIDlet 内でキーをローカライズする部分に、次の文字列を入力します。
LocalizationSupport.getMessage("Key");
たとえば、LocalizationSupport.getMessage("LAB_NextButton"); とします。
モバイルアプリケーションは、microedition.locale 属性を使用して、使用する messages.properties ファイルのバージョンを決定します。
次の手順
NetBeans Mobility Pack の使用方法については、次のリソースを参照してください。