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BPEL デザイナー開発者ガイド

BPEL モジュールプロジェクトについて

BPEL モジュールプロジェクトは、BPEL ファイル、WSDL ファイル、および XML スキーマファイルを含んでいるソースファイルのグループです。BPEL モジュールプロジェクト内で、WS-BPEL 2.0 言語仕様に準拠したビジネスプロセスを作成できます。

BPEL モジュールプロジェクトでは、ポイントしてクリックするだけで次の作業を行うことができます。

  • 「新規プロジェクト」ウィザードを使用した BPEL モジュールプロジェクトと複合アプリケーションプロジェクトの作成。
  • ビジネスプロセス内でパートナーサービスとして機能するための WSDL リソースのインポート。
  • 必要に応じた新しい WSDL リソースの作成。
  • XML スキーマリソースのインポート。
  • ビジネスプロセス図への BPEL アクティビティーの追加、「プロパティーエディタ」ダイアログ、「プロパティー」ウィンドウ、およびポップアップメニューのアクションを使用した要素の詳細な定義。
  • BPEL ファイル、WSDL ファイル、および XSD ファイルのソースコードの作成と変更。
  • XML ソースコードの検査と妥当性検査。
  • JBI モジュールとしてプロジェクトを複合アプリケーションプロジェクトに構築して追加。
  • 配備された 1 つまたは複数のプロセスにメッセージを送信することによる、BPEL プロセスのテスト実行。
  • 配備されたビジネスプロセスのデバッグ。

したがって、BPEL プロセスを構築する場合の典型的な手順は、次のようになります。

  1. 「新規プロジェクト」ウィザードを使用して、新規 BPEL モジュールプロジェクトを作成します。
  2. 複合アプリケーションプロジェクトを作成します。

    サンプルプロセスの場合、複合アプリケーションプロジェクトは自動的に作成されます。プロセスを新規に作成する場合は、複合アプリケーションプロジェクトを手動で作成する必要があります。

  3. 複合アプリケーションプロジェクトに JBI モジュールを追加します。
  4. (省略可) 複合アプリケーションプロジェクトを構築し、アプリケーションサーバーが起動していることを確認します。
  5. BPEL サービスエンジンに複合アプリケーションプロジェクトを配備します。
  6. テストケースを作成します。

    サンプルプロセスの場合、テストケースは自動的に作成されます。新規プロジェクトの場合は、少なくとも 1 つのテストケースを作成します。

  7. 1 つまたはすべてのテストケースを実行します。
  8. (省略可) BPEL プロセスをデバッグします。

新規 BPEL モジュールプロジェクトの作成

BPEL モジュールプロジェクトを作成するには、次の手順に従います。

  1. IDE のメインメニューから「ファイル」>「新規プロジェクト」を選択し、次の手順に従います。
    1. 「カテゴリ」で「SOA」を選択します。
    2. 「プロジェクト」で「BPEL モジュール」を選択し、「次へ」をクリックします。

      新規プロジェクト。手順 1

  2. 「名前と場所」ページで、プロジェクト名を入力してプロジェクトの場所を指定するか、デフォルト値を使用します。
  3. 「完了」をクリックします。
    新規プロジェクト。手順 2

    「プロジェクト」ウィンドウに、BPEL モジュールプロジェクトのノードが表示されます。


    新規 BPEL モジュール
  4. プロジェクトの BPEL ファイルを作成するために、「 プロセスファイル 」ノードを右クリックして、ポップアップメニューから「新規」>「BPEL プロセス」を選択します。
  5. 「新規 BPEL プロセス」ダイアログで、ファイル名とフォルダを指定します。「完了」をクリックします。

    新規 BPEL プロセスウィザード

  6. プロジェクトの WSDL ファイルを作成するために、「プロセスファイル」ノードを右クリックして、ポップアップメニューから「新規」>「WSDL ドキュメント」を選択します。
  7. 「新規 WSDL ドキュメント」ダイアログで、ファイル名とフォルダを指定します。任意で、「XML スキーマファイルをインポート」チェックボックスを選択し、インポートするスキーマファイルを参照します。「完了」をクリックします。

    新規 WSDL ドキュメントウィザード

「プロジェクト」ウィンドウでの BPEL モジュールプロジェクトの操作

典型的な BPEL モジュールプロジェクトには、BPEL ソースファイル、WSDL ファイル、および XSD ファイルがあります。

作成した成果物を確認してください。

  1. 「プロジェクト」ウィンドウで、作成した「BPELModule1」ノードと「プロセスファイル」ノードを展開します。

    「プロセスファイル」ノード には、次の項目が入っています。

    • newProcess.bpel 、BPEL プロセス
    • newWSDL.wsdl 、プロセス Web サービスインタフェース
    BPEL モジュールプロセスファイル
  2. newProcess.bpel 」ノードをダブルクリックします。

    次のことに注意してください。

    • newProcess.bpel の図がデザインビューで開きます。

      デザインビューは、ビジネスプロセスを視覚的にモデル化できる領域です。BPEL デザイナーは、ビジュアル設計に対応する BPEL コードを自動的に生成します。

    • 「ソース」ボタンをクリックすると、newProcess.bpel のソースビューを開くことができます。
    • BPEL 要素のパレットが、デザインビューのデザイン領域の右側で開きます。
    • 選択した要素の「プロパティー」ウィンドウがパレットの下に開かれます。
    • 「ナビゲータ」ウィンドウに、BPEL プロセスの BPEL 論理ビューが表示されます。
    • 「BPEL マッパー」ウィンドウが下部に表示されます。自動的に表示されない場合は、メインメニューから「ウィンドウ」>「その他」>「BPEL マッパー」を選択します。
    新規 BPEL プロセス図
    クリックして拡大
  3. newWSDL.wsdl」ノードをダブルクリックして WSDL エディタを開きます。このエディタでは、newWSDL.wsdl ファイルの表示と修正ができます。詳細については、WSDL ファイルの操作を参照してください。

BPEL モジュールプロジェクトのプロパティー

BPEL モジュールプロジェクトの「プロパティー」ダイアログを開くには、BPEL モジュールプロジェクトのノードを右クリックし、「プロパティー」を選択します。左区画のツリーに、次の 3 ページへのアクセスが示されます。

  • 一般
  • プロジェクト参照
  • XML カタログ

一般」ページには、プロジェクトのファイルが含まれるフォルダのパスを確認したり、プロジェクトのサービスエンジンの接頭辞を表示または修正できます (com.sun.bpelse など)。

プロジェクト参照」ページには、BPEL モジュールプロジェクトで参照されているほかの BPEL モジュールプロジェクトが表示されます。このページでは、BPEL モジュールプロジェクトで参照するプロジェクトを追加または削除できます。

XML カタログ」ページには、BPEL モジュールプロジェクト内で使用されている XML カタログのエントリが表示されます。XML カタログは、XML ドキュメント中の外部エンティティーを、参照されているドキュメントの実際の位置にマップするマッピング情報を提供しています。このページでは、BPEL モジュールプロジェクトの XML カタログの一覧から XML カタログのエントリを削除できます。

複合アプリケーションプロジェクトの作成

BPEL モジュールプロジェクトを直接配備することはできません。最初に、BPEL モジュールプロジェクトを JBI モジュールとして複合アプリケーションプロジェクトに追加してください。そのあと、複合アプリケーションプロジェクトを配備できます。プロジェクトを配備すると、アプリケーションサーバーがサービスアセンブリを使用できるようになり、サービスユニットが実行可能になります。

複合アプリケーションプロジェクトの作成

「新規プロジェクト」ウィザードを使用して、複合アプリケーションプロジェクトの作成に必要な手順を実行できます。

新しい複合アプリケーションプロジェクトを作成するには、次の手順に従います。
  1. 「ファイル」>「新規プロジェクト」(Ctrl-Shift-N) を選択します。
  2. 「カテゴリ」リストで「SOA」を選択し、「プロジェクト」リストで「複合アプリケーション」を選択して、「次へ」をクリックします。
  3. 「名前と場所」ページで、プロジェクトの名前とプロジェクトファイルの場所を指定します。
  4. 新しい複合アプリケーションプロジェクトを主プロジェクトとして設定するには、「主プロジェクトとして設定」チェックボックスを選択したままにします。
  5. 「完了」をクリックします。

    新しい複合アプリケーションプロジェクトが、「プロジェクト」ウィンドウに表示されます。ビジネスプロセスを配備し、テスト実行を行うには、BPEL モジュールを JBI モジュールとして複合アプリケーションプロジェクトに追加します。

BPEL モジュールプロジェクトの構築

プロジェクトを構築すると、IDE は BPEL ソースファイルをコンパイルし、BPEL ファイルと Web サービスアーティファクト (WSDL ファイルと XSD ファイルなど) を 1 つの JAR アーカイブにパッケージ化します。このプロジェクト JAR ファイルを複合アプリケーションプロジェクトに追加してから、それを JBI サーバーに配備するようにしてください。

BPEL モジュールプロジェクトを構築するには、次の手順に従います。

  1. 「プロジェクト」ウィンドウで BPEL モジュールプロジェクトのノードを右クリックし、「プロジェクトを構築」を選択します。

    また、「プロジェクト」ウィンドウで BPEL モジュールプロジェクトのノードを右クリックし、「プロジェクトの生成物を削除して構築」を選択することで、完全構築を行うこともできます。

  2. 「出力」ウィンドウで、「 構築成功 」メッセージが表示されるのを監視します。

複合アプリケーションプロジェクトの配備

配備アクションは、複合アプリケーションプロジェクト内のファイルをコンパイルし、コンパイルした BPEL および関連する Web サービスアーティファクト (WSDL ファイルと XSD ファイルなど) をアーカイブにパッケージ化して、アプリケーションサーバーに配備します。
配備を行う前に、BPEL モジュールプロジェクトファイルを複合アプリケーションの JBI モジュールとして追加してください。

複合アプリケーションプロジェクトに JBI モジュールを追加するには、次の手順に従います。

  1. 「プロジェクト」ウィンドウで、複合アプリケーションプロジェクトのノードを右クリックし、「JBI モジュールを追加」を選択します。
  2. 「プロジェクトの選択」ダイアログで、BPEL モジュールプロジェクトフォルダを選択して、プロジェクトの JAR ファイルが「プロジェクトの JAR ファイル」の一覧に表示されていることを確認し、「プロジェクト JAR ファイルを追加」をクリックします。

    BPEL モジュールが JBI モジュールとして追加されたことを確認するために、「プロジェクト」ウィンドウで、「複合アプリケーションプロジェクト」>「JBI モジュール」を展開します。BPEL モジュールプロジェクトの JAR ファイルが表示されます。

複合アプリケーションプロジェクトを配備するには、次の手順に従います。

  1. 複合アプリケーションプロジェクトのノードを右クリックし、「プロジェクトを配備」を選択します。
  2. 「警告」ダイアログで、「GlassFish V2」が選択されていることを確認し、「了解」をクリックします。
  3. 配備に成功すると、「出力」ウィンドウに「構築成功」のメッセージが表示されます。

    「出力」ウィンドウが表示されていない場合は、「ウィンドウ」>「出力」>「出力」を選択します。

  4. 「サービス」ウィンドウを開き、「サーバー」>「GlassFish V2」>「JBI」>「サービスアセンブリ」を展開して、配備されたサービスアセンブリを確認します。

    配備したプロジェクトが表示されない場合は、「サービスアセンブリ」ノードを右クリックし、「再表示」を選択します。

BPEL デザイナでのサンプルプロセスの作成

BPEL 図の構築方法を習得する最良の方法は、サンプルプロセスを作成することです。既存のサンプルプロセスを変更することによって、独自の BPEL プロセスを設計できます。

サンプルの場合、「新規プロジェクト」サンプルウィザードによって、BPEL モジュールと複合アプリケーションの両方の種類のプロジェクトが自動生成されます。したがって、これらの各プロジェクトを別々に作成する必要はありません。サンプルの BPEL モジュールプロジェクトは IDE によって自動的に JBI モジュールとして複合アプリケーションプロジェクトに追加されます。

BPEL デザイナーでは、次のサンプルプロセスを作成できます。

  • 同期サンプルプロセス
  • 非同期サンプルプロセス
  • 旅行予約サービスサンプル

同期サンプルプロセス

同期プロセスとは、クライアントがプロセスへメッセージを送信し、応答を待ち、応答が返ってきた場合にのみ処理を続行する会話形式を表します。同期サンプルプロセスを作成した場合、IDE は、単一の同期操作と必要な WSDL および XML スキーマファイルを備えたプロセスの骨組みを生成します。

非同期サンプルプロセス

非同期プロセスは、実行時間の長い会話に適用され、クライアントがプロセスからの応答を待つことなく作業を続行します。このプロセスは、結果を同期的にクライアントへ返すのではなく、クライアントの要求を受け入れ、長時間かかる可能性のある作業を実行し、その作業が完了した時点で、非同期にクライアントへコールバックします。非同期プロセスを作成した場合、IDE は、受信および発信非同期操作をそれぞれ 1 つずつと、必要な WSDL および XML スキーマファイルを備えたプロセスの骨組みを生成します。

個々のプロセスはすべて、単数または複数の会話パートナーとの同期および非同期の対話からなる任意のコレクションで構成できます。

旅行予約サービスサンプル

このサンプルは、BPEL 要素の大部分と、いくつかのパートナー Web サービスを使用して構築された実世界の BPEL プロセスサンプルです。

旅行予約サービスサンプルと一緒に、ウィザードは、「Reservation Partner Services」という別のプロジェクト (3 つのパートナーサービスの基本的な EJB および JMS ベースの実装) を作成します。

サンプルの BPEL モジュールプロジェクトの作成: 全般的な流れ

サンプルの BPEL モジュールプロジェクトを作成するには、次の手順に従います。
  1. 「ファイル」>「新規プロジェクト」(Ctrl-Shift-N) を選択します。
  2. 「カテゴリ」リストで、「サンプル」ノードを展開し、「SOA」を選択します。
  3. 「プロジェクト」リストで、作成するサンプルプロジェクトを選択し、「次へ」をクリックします。
  4. 「名前と場所」ページで、プロジェクトの名前とプロジェクトファイルの場所を指定します。
  5. 「完了」をクリックします。

    ウィザードによって、選択したサンプル用に、BPEL モジュールプロジェクトとサンプルの複合アプリケーションプロジェクトの 2 種類のプロジェクトが作成されます。サンプルのビジネスプロセスを変更するか、BPEL モジュールに追加の BPEL プロセスを追加するか、またはこの両方ができます。BPEL プロセスを配備、テスト実行、およびデバッグするには、複合アプリケーションプロジェクトを使用します。

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